日本の多くの人々にとって、お寺は身近なものですが、そのお寺がどの宗派に属しているかを知る人は少ないですよね?
宗派というのは、元々は明治時代に政府によって認定されたものから始まりました。しかし、その背景にはもっと深い歴史があります。
この記事では、日本における【仏教宗派の一覧】を簡潔に解説し、それぞれの宗派の代表的なお寺も紹介します。
仏教の起源と伝播
仏教は、インドでブッダによって創始された宗教です。その教えは中国や朝鮮を経由して日本にもたらされました。
以下、日本に伝えられた主な宗派を紹介します。
・法相宗
・華厳宗
・律宗
・天台宗
・真言宗
・融通念仏宗
・浄土宗
・浄土真宗
・時宗
・臨済宗
・曹洞宗
・黄檗宗
・日蓮宗
これらの宗派名が初耳の方も多いかもしれませんし、読み方が分からない漢字もあるでしょう。
日本に伝わる主要な仏教宗派
仏教はもともと13宗56派とされますが、日本に伝わった主要な8宗派を以下に紹介します。
各宗派の代表的なお寺も一緒に紹介するので、参考にしてみてください。
自分の家族の宗派が何か、お墓参りをしてもよく分からないという方もいるでしょう。
天台宗
天台宗は、法華経を主要な経典としています。この宗派は、伝教大師最澄によって大乗仏教の一つとして創設されました。
天台宗の教えは、釈迦の慈悲を基に、すべての苦しみから人々を救うことを目指しています。
「経典」とは、キリスト教の聖書と同じように、教えを記録した聖なる書物を指します。
こちらは天台宗に関連する有名なお寺のリストです。
1. 比叡山延暦寺(滋賀県) – 1994年にユネスコの世界遺産に登録された「古都京都の文化財」の一部です。
2. 善光寺(長野県) – その本尊「一光三尊の阿弥陀如来」は日本最古の仏像とされています。
3. 三千院(京都府) – 天台宗の三門跡寺院の一つです。
真言宗の概要と代表的なお寺
真言宗は、大日経と金剛頂経を中心にした経典を用いる宗派で、弘法大師空海によって創始されました。大日経は特に「三句の法門」を教えの核としていますが、この法門には多様な解釈が存在します。
空海の名前は、日本国内外で広く知られており、多くの場所にその名を冠しています。
ここでは真言宗の関東地方にある三大本山を紹介します。
・高尾山薬王院有喜寺(東京都)
・成田山新勝寺(千葉県)
・川崎大師平間寺(神奈川県)
浄土宗の教えと主要な寺院
浄土宗は、浄土三部経を主要な経典として採用しています。この宗派は法然上人によって開かれ、大乗仏教の流れをくみます。主な経典である無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経を通じて、救済のメッセージが説かれています。
浄土宗の重要な教えには、数時間にわたる経文の唱えられることが含まれます。
以下は浄土宗の重要な寺院の一覧です。
・金戒光明寺(京都府)
・知恩寺(京都府)
・浄苑華院(京都府)
・増上寺(東京都)
・光明寺(神奈川県)
・善光寺大本願(長野県)
・善導寺(福岡県)
浄土真宗本願寺派の特徴と寺院
浄土真宗本願寺派は、親鸞聖人を宗祖とする浄土宗の一派で、仏教の伝統的な禁忌に挑戦し、新たな教義を提唱しました。この宗派は浄土三部経だけでなく、親鸞による教行信証や中興の祖蓮如上人に関連する教えも重視します。
蓮如上人は親鸞の教えを基に浄土真宗を広めた重要人物で、彼の教えは「蓮如上人御一代記聞書」に記録されています。
主要な寺院としては以下のものがあります。
1. 西本願寺(京都府) – 「お西さん」として親しまれる場所です。
2. 築地本願寺(東京都) – カフェや就職活動支援イベントなど、様々な文化活動で知られています。
3. いるま布教所超法寺(埼玉県) – インターネット検索でも頻繁にトップに登場する知名度の高い寺院です。
浄土真宗大谷派の特色
浄土真宗大谷派は、浄土真宗本願寺派から派生した一派です。経典や宗祖親鸞聖人を共有していますが、読経の際の「南無阿弥陀仏」の発音が異なる点が特徴です。その基本的な教義に変わりはありませんが、浄土宗の分派としては独立した存在です。
代表的な寺院は以下の通りです。
1. 東本願寺(京都府) – お東さんと呼ばれ、その地域で非常に有名です。
2. 功徳山 善重寺(愛知県) – 東海地方において最も検索される寺院の一つです。
臨済宗の教えと主な寺院
臨済宗は、特定の根本経典を持たないとされる宗派で、儀式を重視します。この宗派は中国から日本へ明庵栄西によって伝えられました。経典を全く使用しないわけではなく、「開経偈」「般若心経」「観音経」「大悲咒」「坐禅和讃」などが一般的に使用されます。特に「般若心経」は多くの宗派で重用されています。
有名な寺院は以下の通りです。
1. 建仁寺(京都府) – 総本山として、臨済宗の14派閥が存在します。
2. 聖福寺(福岡県) – 明庵栄西が初代住職を務めた寺院です。
曹洞宗の実践と寺院
曹洞宗は、正法眼蔵と伝光録を経典とし、道元禅師によって座禅の教えが中国から日本に伝えられた宗派です。座禅はこの宗派の中心的な実践であり、日本全国で坐禅会が開かれることがあります。
主な寺院は以下の通りです。
– 大本山總持寺(神奈川県)
– 大本山永平寺(福井県)
日蓮宗の基本教義と主要寺院
日蓮宗は、法華経を中心にした教えを持つ宗派で、日蓮聖人によって創始されました。この宗派は、「南無妙法蓮華経」という経典を最も重視しています。天台宗とは異なり、法華経の教えに特化しており、その他の教えをほとんど採用していません。
代表的な寺院は以下の通りです。
– 身延山久遠寺(山梨県)
– 中山法華経寺(千葉県)
– 池上本門寺(東京都)
まとめ
本記事では、日本の主要な仏教宗派を簡潔に解説しました。一つの記事で全てを理解するのは難しいかもしれませんが、お寺の宗派について少しでも知ることで、見かけるお寺や祖先のルーツへの関心が深まるでしょう。最近では多くの寺院が一般向けのイベントを開催しているので、興味のある宗派のお寺を訪れてみるのも良いかもしれません。
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