大学生が就職活動中に直面する一つの課題が、履歴書の学歴部分の記入です。特に、どの教育段階から記録を始めるべきか、また、西暦と和暦のどちらを使用するかが疑問になります。さらに、浪人期間中に通った予備校についても記載するべきかどうかが問題です。ここでは、これらの疑問に対する解答と履歴書の適切な記載方法を解説します。
学歴の記入はどこから始めるべき?
履歴書での学歴の記載は、通常、中学校の卒業から始めることが推奨されます。これは、新卒者の場合の一般的な取り決めです。しかし、転職者の場合は最終学歴の一つ前、つまり高校卒業から記入を開始することが多いです。
もし卒業年度が思い出せない場合には、生年月日を元に自動で計算してくれるツールを利用すると便利です。在学中の場合は、「卒業見込み」と明記しておきましょう。
学校名の正式名称を使用
学校名は略称を使わずに正式名称で記入することが重要です。たとえば、「〇〇高校」ではなく、「〇〇市立〇〇高等学校」と記述します。同様に、「卒」ではなく、「卒業」と完全に書き出し、学部や専攻がある場合にはそれも正確に記載します。
【例】
間違い:〇〇大学 入学
正しい:〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
学歴の記入例
以下に、履歴書での学歴の記入例を示します:
✅現役で大学に入学した場合
平成24年3月 東京市立山田中学校 卒業
平成24年4月 東京都立山田高等学校 入学
平成27年3月 東京都立山田高等学校 卒業
平成27年4月 東京大学経済学部経営学科 入学
平成31年3月 東京大学経済学部経営学科 卒業見込み
✅一浪して大学に入学した場合
平成23年3月 大阪市立桜中学校 卒業
平成23年4月 大阪府立桜高等学校 入学
平成26年3月 大阪府立桜高等学校 卒業
平成27年4月 大阪大学経済学部経営学科 入学
平成31年3月 大阪大学経済学部経営学科 卒業見込み
和暦と西暦の使用
年号は、西暦または和歴のどちらを使用してもかまいませんが、一貫性を持って全体を通じて同じ形式を用いることが求められます。たとえば、学歴だけでなく記入日や生年月日も含め、すべての日付を西暦で統一するか、和暦で統一します。
予備校の記載について
浪人期間中に通った予備校に関しては、その経験が自身のスキルアップや学業へのコミットメントを示す場合に限り記載することが推奨されます。ただし、その情報が職務に直接関連がなければ記載を省くことが一般的です。
以上のガイドラインに従って履歴書を作成することで、スムーズな就職活動をサポートします。
まとめ
このガイドは、新卒者向けに履歴書の学歴部分の書き方に焦点を当てたものです。履歴書はあなたが希望する企業に対して最初に提出する重要な書類の一つであるため、記載内容には正確さと適切な形式が求められます。教育歴は正式な名称を用いて詳細に記載し、初めての職場との接点として履歴書が正確に伝えることができるように心がけましょう。